株式会社オルトプラス(本社:東京都豊島区、代表取締役 CEO:石井武、以下「オルトプラス」)が3Dアバターの制作等を受託した「AIナビゲーター」について、本日2024年7月25日より、東京都町田市(市長:石阪丈一、以下「町田市」)の行政手続への導入とサービス提供が開始されますので、お知らせいたします。
「AIナビゲーター」は、町田市の様々な行政手続きを、ジェネレーティブAI(注1)と3Dアバター(注2)を活用してサポートするサービスで、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:佐々木裕、以下「NTTデータ」)が開発を担当し、オルトプラスが利用者をサポートするAIナビゲーターのための3Dアバターの制作等を担当いたしました。
背景
2023年5月29日、NTTデータと町田市は「ジェネレーティブAIの利活用に係る連携協定」を締結(注3)し、市民向けデジタルサービスの向上や市役所の業務改革・改善、AI利活用ガイドラインの策定など、スマートシティ実現に向けた取り組みを進めています。
現在、町田市には行政手続きが数多くありますが、それらのオンライン化が進むと同時に、デジタルに不慣れでも市民が簡単・快適に手続きを遂行できる環境が求められています。
そこで、NTTデータは、本協定の取り組みの一環として、オンライン手続きの案内をスムーズにする「AIナビゲーター」を共同で開発しました。
取り組みの概要と特長
町田市は、市が提供するあらゆるデジタルサービスを集約し、手軽にアクセスするためのバーチャル市役所ポータルサイト「まちドア」を2024年4月から公開していますが、今回、本サービスの拡張を図り、3DアバターとジェネレーティブAIを組み合わせた「AIナビゲーター」の提供を開始しました。
本サービスでは入力された情報が再学習されない仕組みを採用しているため、利用者のプライバシーも保護されています。
1. 自然な会話での情報提供
「AIナビゲーター」はMicrosoftが提供するAzure Open AI Serviceを活用して開発され、「まちドア」で公開されている情報を学習することで、自然な会話(チャット)により町田市のオンライン手続きの案内を行います。
2. 簡単な検索機能
オンライン手続きの検索に複雑な操作を必要とせず、チャット入力または音声入力により「AIナビゲーター」に質問することができ、案内される選択肢をタップするだけで、目的のオンライン手続きにスマートにアクセスすることが可能です。
3. 親しみやすいAIナビゲーション
市民投票で選ばれた親しみやすい「AIナビゲーター」の「マチネ」と「マーチ」が、オンライン手続きを案内します。利用者は自然な会話を通じて、「AIナビゲーター」とのコミュニケーションを楽しむことができます。
オルトプラスによる3Dアバター制作等における取り組み
AIナビゲーターのための3Dアバターの制作において、オルトプラスは、「市民の皆様から愛される」「親しみやすい」キャラクターを生み出せるよう努力いたしました。
なお、各3Dアバターの愛称は、町田市が別途ジェネレーティブAIを用いて作成し、市民投票で決定しています。
また、3Dアバターの制作のみならず「AIナビゲーター」のアプリケーション開発においても、オルトプラスがソーシャルゲームの企画・開発・運営で培った技術とノウハウを駆使し、市民の皆様の快適な行政手続きをサポートできるよう、UI/UX(注4)の洗練と実装にも貢献いたしました。
オルトプラスが制作した3Dアバターのサポートにより、市民の皆様の生活がより便利で豊かになることを目指しています。
今後もオルトプラスは、ソーシャルゲームの企画から開発、運営で蓄積した長年の経験を活用し、ゲーム領域にとどまらず、笑顔あふれるセカイを増やすため、先端テクノロジーやノウハウを取り入れた制作・開発に積極的に取り組んでまいります。
■オルトプラスについて
オルトプラスは、ソーシャルゲームを中心とした各種サービスの企画・開発・運営をワンストップで行うプロフェッショナル集団です。2010 年に創業して以来、数多くのタイトルを開発し、10 年以上運営が続いたタイトルも手掛けてきました。
近年では、ソーシャルゲーム事業で培ってきたノウハウを活かし、企画・開発・運営の受託事業を強化するとともに、オンラインクレーンゲームやブロックチェーン技術を用いたサービス、OMO 事業など、新たな領域にも挑戦しています。
■株式会社オルトプラス 会社概要
【会社名】株式会社オルトプラス
東京証券取引所スタンダード市場上場(証券コード:3672)
【代表】代表取締役CEO 石井 武
【所在地】東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 45F
【設立】2010年5月6日
【URL】https://www.altplus.co.jp/
注釈
注1 「ジェネレーティブAI」とは:文字等の入力に対してテキスト、画像その他のコンテンツを応答として生成する人工知能システムの一種です。「生成的人工知能」又は「生成AI」ともいいます。コンテンツやモノについてデータから学習し、それを使用して創造的且つ現実的な、全く新しいアウトプットを生成する機械学習手法と定義されています。
注2 「3Dアバター」とは:インターネット上で利用者の分身等として使用されるキャラクター(アバター)のうち、特に3D(3次元)で立体的に表現されたアバターをいいます。従来のチャット等テキストベースの交流では、2D(2次元)アバターが使用されることが一般的でしたが、近時では、インターネット上でアバターを操作して活動や交流をする場面の増加に伴い、その臨場感と操作性を高める3Dアバターが注目されています。
注3 NTTデータと町田市が「ジェネレーティブAIの利活用に係る連携協定」を締結
https://www.nttdata.com/global/ja/news/release/2023/052900/
注4 「UI」とは:ユーザーインターフェースの略。ホームページ等とその利用者を繋ぐ接点のことで、ホームページ等の中で閲覧し又は操作する各要素を指します。具体的には、閲覧に係る接点には、テキスト(フォント)、画像、動画及びページのレイアウト等があり、操作に係る接点には、ナビゲーション、カルーセル(スライドショー)、ボタン及びフォーム等があります。 / 「UX」とは:ユーザーエクスペリエンスの略。ホームページ等を利用した際の利用者の体験及びそこから得られる全ての感情をいいます。UIとUXは密接に関連しており、良いUX(体験)を実現するためには、優れたUI(接点)が必要といえます。